トマトの原産地は中南米のアンデス高地で、トマトとはメキシコの先住民言葉で「膨らんだ果実」という意味があるそうです。
日本には17世紀ごろ伝来しました。
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」いわれるほど栄養満点な野菜です。
そんなトマトの栄養や効果などについて。
目次
トマト
トマトに含まれる注目の栄養成分
「トマトダイエット」が流行ったくらい人気のトマト。
その栄養成分とは?
代表的な栄養成分は「β-カロテン」「ビタミンC」「カリウム」「ビタミンB群」です。
また赤い色の色素成分は「リコピン」で、「β-カロテン」はにんじんのようなオレンジ色になります。
リコピンは種類的にはカロテンの一種。
β-カロテンのようにビタミンAには変化しませんが、リコピンには活性酸素を抑える抗酸化作用があり、β-カロテンやビタミンEの何倍もの効果があると言われている成分です。
あと主要成分の他に、ビオチン、クエン酸、ルチンなどの栄養素が含まれています。
ビオチンはビタミンB群の一種です。
トマトの効果
ではトマトを食べると一体どんな効果があるのでしょうか?
がんの予防(リコピン)
動脈硬化の予防、血液サラサラ(ビラジン)
脳の活性化(グルタミン酸)
風邪や感染症の予防
血糖値の上昇を抑える(クエン酸)
ダイエット効果(13-OXO-ODA)
美肌効果(ビオチン)
美容健康効果共に優れているトマトですが、特に若い女性が注目しているのが「ダイエット効果」です。
トマトに含まれている「13-OXO-ODA」(13-オキソ-9、11-オクタデカジエン酸素)という成分が、脂肪を燃焼させる遺伝子を増やす働きがあるとされ、「トマトダイエット」が流行しました。
トマトのカロリー
トマトのカロリーは、標準的な大きさの中1個で40kcal、大き目のトマトで61kcal、特大1個で73kcal、小ぶりのトマトなら小1個で24kcalくらい。
全体的に低カロリーです。
一人でトマト1個を食べることは少ないので、くし形切り1個あたり4kcalとして計算すると良いでしょう。
トマトの選び方
新鮮なトマトは、真っ赤に熟しています。
日光を浴びるほどリコピンは増え、赤くなりますので、赤いほど栄養価が高いです。
スーパーに行った際には赤いトマトを選びましょう。
また、皮に色ムラがなくツヤとハリがあるもの。
ヘタの緑色が濃く、ピンとして新鮮なトマトが特におすすめです。
逆にしおれていたり、黄色っぽくなっているトマトは、鮮度が落ちている証拠。
選ばないようにしましょう。
それから重いものほど身がしっかりと詰まっています。
色々なトマトを持ち比べてみるのもいいかも。
トマトの保存の仕方
真っ赤に熟しているトマトは、袋に入れるかラップをして冷蔵庫の野菜室で保存。
まだ青っぽい未熟なトマトはカゴなどに入れ、常温で保存すると自然に熟して赤くなります。
赤くなってから冷蔵庫に入れると良いです。
5℃以下など冷やし過ぎると味が落ちますし、糖度も落ちます。
だから食べる1時間ぐらい前に冷蔵庫へ入れるのがいいでしょう。
冷凍する場合は、ヘタをくりぬいてラップに包んで急速冷凍し、凍ったら冷凍用の袋に入れ替えて保存。
たくさん手に入った場合は、トマトソースやざく切りにして保存すると重宝します。
スーパーでのトマトの値段
トマトは1個の値段は、スーパーにもよりますが、だいたい中サイズで1個あたり100円前後。
安売りの時なんかは70円ほどで購入できます。
夏場にはセールが多いので、狙いどきです。
冬は少し高くなり、120円ほどまで上がることも。
トマトのおいしい時期(旬)
トマトは夏が旬と言われますが、実は春が一番の旬。
夏の野菜ではあるものの、梅雨になると高温多湿で傷みやすく、それまでに旬の時期を越してしまいますから、梅雨前が一番の旬と言えそう。
トマトを使った簡単料理
トマトを有効活用するなら、やはり生で食べるのが一番です。
サラダにしても良いですし、付け合わせにもおすすめ。
その他、炒めて卵と一緒に和えたり、チーズと合わせても美味しく、丸ごとスープの中に入れてもコクと酸味が出ておいしいですよ。