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ビタミンが不足しがちなあなた!ビタミン欠乏でどうなる?症状や疾患

ビタミンが不足しがちなあなた!ビタミンが不足しやすいあなた!
ビタミンが欠乏するとどうなる?ということでビタミン不足による症状や疾患、欠乏症についてです。

ビタミンAの不足で起こる症状や疾患

ビタミンAが欠乏すると、まず挙げられる症状が「夜盲症」です。
ビタミンAのレチナールは視覚色素であるロドブシンの構成成分。
レチナールは光の刺激により化学変化を起こし、光がなくなると元に戻る働きがあります。

暗いところではすぐには周囲が見えませんが、時間が経つにつれて目が慣れて見えるようになりますよね。
それはレチナールの働きのおかげなのです。

ビタミンAが不足するとこの暗順応が上手くできなくなります。
だから暗いところでものが見えにくい、夜盲症に。
夜盲症が悪化すると、乾燥眼炎を引き起こしてしまうこともあります。

その他ビタミンAが不足すると、骨・歯の発育不全や皮膚のかさつきなど私たちの体の成長や代謝にも大きく関わるのがビタミンAです。
必要量は意識して摂取しましょう。

ビタミンB1の欠乏で起こる症状や疾患

ビタミンB1が欠乏すると起こる、代表的だと言える症状が「脚気」。
昔の人がよくかかっていた疾患です。
脚気を引き起こすと全身の倦怠感や手足のむくみ、しびれ、動悸、食欲不振などの症状が起こります。
重症化すると筋力低下や心不全も引き起こし、非常に深刻です。

さらにビタミンB1が不足すると、心臓肥大などや、重大な病気として「ウェルニッケ脳症」も挙げられます。
ウェルニッケ脳症は、記憶障害や眼球運動障害、意識障害、歩行困難など一度かかると深刻な症状を引き起こすことが多い疾患なので、注意が必要です。

ビタミンB2の不足で起こる症状や疾患

ビタミンB2が欠乏すると成長障害を引き起こす他、代表的な症状としては口唇炎、口角炎、舌炎など口のトラブルが多く見られます。
さらに粘膜に関係するところでは、結膜炎や角膜炎なども。
目や口、鼻などに症状が出やすいのが特徴です。

ホルモンバランスを保つ働きもしているので、不足すると精神不安定になることもあります。

ビタミンB6の不足で起こる症状や疾患

ビタミンB6が欠乏すると肌荒れや湿疹、かゆみなどの皮膚炎を起こしたり、貧血、痙攣、免疫力を低下させてしまうことがあります。

女性は生理前にイライラしたり、うつ状態になる月経前症候群に悩んでいる方が多いですが、そういった方にビタミンB6はおすすめです。
お腹の赤ちゃんにも有効なので、妊婦さんは鉄や葉酸と同じようにビタミンB6を積極的に摂取しましょう。

ビタミンB12の欠乏で起こる症状や疾患

ビタミンB12が欠乏すると、巨赤芽球性貧血と呼ばれる悪性貧血をはじめ、舌炎、神経炎、疲労感、倦怠感など様々な症状を引き起こします。
特に悪性貧血は顔面蒼白、低血圧、動悸・息切れなど日常生活に支障をきたします。

ビタミンB12が不足しているなら、早めに改善するようにしましょう。

ビタミンCの欠乏で起こる症状や疾患

ビタミンCが不足すると、「壊血病」にかかってしまいます。
壊血病は大航海時代に発見された病気です。
現代の食事ではビタミンCを豊富に摂取できるので、まずこの疾患にかかることは少ないでしょう。

その他ビタミンCが不足では皮下出血、成長不良、骨形成不全などが挙げられます。

ビタミンDの不足で起こる症状や疾患

ビタミンDが欠乏すると「くる病」と呼ばれる乳幼児や小児に現れる症状が起こりえます。
その他、成人に多い骨軟化症や骨粗しょう症など骨格に関する疾患が出ることが多いので、幼児期から十分に摂取しなくてはなりません。

ビタミンEの欠乏で起こる症状や疾患

ビタミンEが欠乏すると、赤血球の溶血や神経障害が見られます。
ビタミンEと赤血球は大きな関係があって、不足すると赤血球が壊れてしまい、体内で血液を運ぶことができなくなってしまうのです。

ビタミンKの欠乏で起こる症状や疾患

ビタミンKが欠乏してしまうと、乳児の疾患として深刻な特発性乳児ビタミンK欠乏性出血症が起こる可能性があります。
生後1・2か月ぐらいで頭蓋内出血を引き起こし、死亡例があるほどの重大な症状です。
その他血液の凝固遅延や骨が弱くなるなどの症状が見られます。

ナイアシンの不足で起こる症状や疾患

ナイアシンが不足すると、「荒れた皮膚」を意味するペラグラにかかってしまったり、口舌炎、胃腸症状、皮膚炎、神経症状などを引き起こします。
特に皮膚に症状が出ることが多いです。

葉酸の欠乏で起こる症状や疾患

葉酸が欠乏すると、特に貧血を引き起こすことが多いです。
大きさの赤血球が作られなくなり、巨赤芽球性貧血と呼ばれる症状も。
また、舌炎や口内炎などにもかかりやすくなります。

パントテン酸の不足で起こる症状や疾患

パントテン酸が不足すると、成長阻害をはじめ、けいれん、副腎障害、動悸、めまいなどの症状を引き起こします。
抗生物質の長期間服用や、極端なダイエットによってこのような症状が引き起こされることが多いようです。

ビオチンの欠乏で起こる症状や疾患

ビオチンが欠乏すると、アトピー性皮膚炎、乾癬、掌蹠膿疱症などの皮膚炎を引き起こします。
そのほか、抜け毛や白髪にもなりやすく、髪や皮膚を健康に保つためには必要量を摂取しておきましょう。

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